点在する玉石・転石、強固な岩盤——事前調査では見えないリスクを設計でどう吸収するか?
ボーリング調査は、地盤を理解するための重要な手段です。しかし、3〜5箇所の点データから、点在する転石や玉石、また硬く凹凸のある岩盤まで完全に捉えるのは現実的に困難です。
設計が固まった後の現場で「想定外」が発覚すると、工法変更・工期延長・追加コストという三重苦が発生します。
今回は、設計段階で「不確実性」を織り込むという観点から、玉石・転石、そして強固な岩盤への向き合い方を解説します。
1.なぜ転石・玉石は「事前調査で見えにくい」のか?
転石や玉石は、河川流域・扇状地・旧河道などで点在的に分布するのが特徴です。
- 数メートル離れたボーリング地点ではヒットしない
- 地表面からは存在を予測できない
- 過去の造成履歴で深部に埋まっているケースもある
つまり、調査を尽くしても「ゼロにできないリスク」として残るのが転石・玉石の本質です。

▲ボーリング調査(①②③)の間に点在する玉石・転石は、事前に検知できない
2.設計段階で「想定外を許容する工法」を選ぶ意味
工法によって、想定外への耐性は大きく異なります。
| 専用機を使う工法 | 機械の貫入が止まり、施工中断のリスク |
|---|---|
| 掘削型のエルニード工法 | バックホウで対応、配合をその場で調整可能 |
設計時に「想定外を吸収できる工法」を選んでおくことが、プロジェクト全体の予防策になります。

▲「掘って確かめる」工法だから、想定外に即応できる
3.強固な岩盤も「削って平らに」整えられる
玉石・転石と並んで、設計段階で見えにくいのが支持層に到達した際の岩盤の凹凸です。傾斜・段差のある硬い岩盤に当たると、多くの工法は対応が難しくなります。
| 柱状改良など | スパイラルが滑り、押し込む力が足りずに掘り進めない |
|---|---|
| エルニード工法 | 支持層をむき出しにし、バックホウで削ってフラットな面に整える |
支持層を露出させて直接整える施工が可能なため、凹凸のある硬い岩盤でも安定した支持面を確保できます。

▲凹凸のある岩盤を「削って平らに」整える、エルニード工法ならではの強み
まとめ:エルニード工法が「設計の保険」になる理由
エルニード工法は、現場で起きる変化を前提に設計されています。
- 支持層を目視・触診で確認できるため、ボーリングデータの誤差を現場で補正
- 配合を即座に調整できるため、想定外の含水比・土質変化にも対応
- 汎用機(バックホウ)使用のため、特殊な機材搬入が不要
「点在する玉石・転石」と「強固な凹凸の岩盤」——この2つの不確実性を、ともに現場で吸収できることが、設計の安心と工期の安定に直結します。

▲支持層を「目で見て、確かめる」——エルニード工法ならではの確実性
地盤の不確実性を、設計段階でどう織り込むか。
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