【技術解説】なぜエルニード工法は「水が湧く現場」でも品質を保てるのか?

建設・土木工事において、「水」は品質を左右する最大の課題の一つです。
「掘削すると地下水が湧き出してくる」 「急な雨で現場が水浸しになってしまった」
こうした現場では、施工品質の低下や工期の中断を余儀なくされるケースが少なくありません。

しかし、エルニード工法は、予期せぬ「水」を現場で管理し、"活用"する という全く異なるアプローチをとります。

なぜそれが可能なのか。
今回は、その品質管理の核心である「フロー値」と「調整含水比」の2つの技術的側面から徹底解説します。

解説1:管理を可能にする2つの技術用語

エルニード工法は「事前の計画」と「現場の測定」を組み合わせています。

① フロー値 = 現場の「モノサシ」

「改良体(土・水・固化材を混ぜたもの)の柔らかさ」を測る数値です。
JHS(日本道路公団基準)の「シリンダー法」に基づき、改良体の"広がり"を計測します。

② 調整含水比 = 事前の「レシピ」

「目標のフロー値にするための、最適な水分量の"計画値"」です。
事前に室内試験で、その現場の土に最適な「水分量・固化材量・フロー値」の関係性を導き出しておきます。

フロー値についての図解

解説2:【本題】なぜ「水」を管理・活用できるのか?

他工法が「水が出たら対応不可」 となるのは、流入した水がどれだけ品質に影響したかをリアルタイムで測定し、調整する手段(=モノサシとレシピ)がないためです。
エルニード工法は、この2つを組み合わせることで、単なるトラブルではなく、「計算に入れて調整できる材料」に変えます。

◾️ケース①:湧水や雨で水が多すぎる場合

湧き水や地下水が多い場合は、添加水量を減らし、改良体に入る全体の水量を調整します。

◾️ケース②:水が足りない場合

フロー値が下限値を下回っている場合、添加水量が少ないため、フロー値が許容範囲収まるように水を追加投入します。

このように、エルニード工法は、湧き出した水や雨水も「改良に使う水」として活用しながら、常に計画通りの品質を保つことができるのです。

【まとめ】

エルニード工法が「水」に強いのは、以下の2点が大きな理由です。

  • 「調整含水比」という精緻な"事前のレシピ"がある
  • 「フロー値」という信頼できる"現場のモノサシ"でリアルタイムに管理できる

これにより、地下水の流入が考えられる多くの地盤においても、品質のバラツキを低く抑えることが可能になります。

「水が多いから」と、その現場を諦めないでください。
エルニード工法なら、地下水量・地下水位・梅雨時期の条件下でも、技術的な根拠を持って施工が可能です。ぜひ一度ご相談ください。