【導入事例】ラップルコンクリート工法からスーパーラップルエルニード工法への変更で工期短縮

── ラップルコンクリートからスーパーラップルエルニード工法へ。九州・某公共建築現場での導入事例のご紹介

当初予定していたラップルコンクリート工法では、工期に到底間に合わない── 九州・某公共建築(学校建築)の現場で、設計段階で判明したこの課題に対し、施工チームが選んだのはスーパーラップルエルニード工法への変更でした。

工法変更によって工期短縮・残土削減・面的補強の3つの効果を実現した本案件について、JV現場所長様にお話を伺いました。

本記事の取材は、スーパーラップルエルニード工法の山口・九州・沖縄地区総販売店である株式会社イトー技建の長戸氏と、エルニード九州 小島の2名で実施しました。

案件概要

用途 学校建築(公共)
規模 3階建てRC造(一部S造)
地区 九州エリア
地盤条件 風化マサ/砂礫層

▲ 本案件における導入前の課題と、工法変更後の成果

── まずは現場の概要と地盤の状況について教えてください。

JV現場次長: 学校建築の案件です。3階建てRC造(一部S造)の建物で、九州エリアの内陸部に位置する現場でした。地盤としては、風化マサや砂礫層のような層を改良していくかたちで施工を行いました。

── 当初、地盤改良に関してどのような課題がありましたか?

JV現場次長: まず大きな課題が「工期」でした。設計段階では通常のラップルコンクリート工法で計画していたのですが、それでは到底工期に間に合わないということがわかりました。そこでスーパーラップルエルニード工法に変更させていただいて、無事に施工できたかたちです。

── 従来のラップル工法では、どのような点が難しかったのでしょうか?

JV現場次長: 通常のラップルコンクリートとなると、山留めをかけて、型枠を入れて、その前段で土留めも行います。そういった工程がどんどん積み重なるんです。工程ごとの段取りや養生時間も発生するので、時間がかかってしまう。これでは工期に対応できないということで、スーパーラップルエルニード工法に変更させていただきました。

── 柱状改良工法など、他の工法も検討されましたか?

JV現場次長: はい、柱状改良も考えました。ただ、それよりも全体的に固めた方が安心感があるのではないかということで、点で支えるよりも面で支える方が構造的にも安心できると判断して、スーパーラップルエルニード工法を採用しました。

▲ 柱状改良工法は点で、スーパーラップルエルニード工法は面で建物を支持する

── エルニード九州を選定された決め手は何でしたか?

JV現場次長: 今回はJV(共同企業体)で施工しておりまして、親会社にスーパーラップルエルニード工法の実績がありました。「この工法の方がいいのではないか」という親会社の判断と、自治体・設計関係の方への打診を経て採用が決まったかたちです。決め手としては、やはり施工事例が豊富にあったということで、信頼できるという点が大きかったですね。

── 他工法と比較して、本工法の強みをどう感じましたか?

JV現場次長: まず、ラップル工法に比べて残土処分が少なく済む点です。先ほどお話ししたように、ラップル工法は山留めや型枠などの工程が重なるので、工期短縮にはなかなか繋がってきません。一方、本工法はセメントを混ぜて現地の土を攪拌し、改良体を構築するかたちなので、当然残土は出ますが、土留めや型枠工事といった工程がなくなる。これがかなりの工期短縮につながったと感じています。

JV現場次長: それから、エルニード九州の営業担当の方から「現地の土を使うから、ここでこの工法はエコですよ」とおっしゃっていただいたのが印象的でした。まさにその通りで、環境配慮の観点でも評価できる工法だと思います。

── 実際の施工時の段取りや作業性はいかがでしたか?

JV現場次長: 施工にあたっては、ずっと作業に従事してきた専門の作業員さん・オペレーターさんが手際よく順番に作業していただきました。結果として、1日に予定していた本数よりもかなり多めに作業を進められたという手応えがあります。JV側でも前日の墨出しなどに協力させていただきましたが、エルニード九州さん側のチームワークが非常に良かった印象です。

── 工期や品質について、想定との差や手応えを教えてください。

JV現場次長: 工期については、まさに想定通り短縮できたと感じています。品質についても、試験体を適切なタイミングで採取して試験を行い、すべてクリアしておりますので、特に問題なく良い結果だったと考えています。

── 施工中に想定外の出来事やトラブルはありましたか?

JV現場次長: 大きなトラブルはありませんでした。地中障害物が出てきまして、旧構造物の鉄筋基礎のようなものも見つかりましたが、その都度撤去対応していただいて、通常通りの施工ができましたので、良かったと思っています。

── 総合的な評価をお聞かせください。

JV現場次長: 一番のメリットは、やはり工期短縮につながったことです。それから残土処分が少ないということは、エコにつながっていく。この2点が大きな評価ポイントだと感じています。

── 同じような課題を抱えている方に、スーパーラップルエルニード工法をおすすめできますか?

JV現場次長: 特に、大きな現場で工期短縮を狙いたいという案件があれば、ぜひスーパーラップルエルニード工法をおすすめします。たとえば現状の計画が工期を短縮したいという希望がある際は特に、本工法に変えた方がいい、というアドバイスはできるかと思っています。

── 最後に、エルニード九州への期待やご要望があればお聞かせください。

JV現場次長: 私自身、今回の案件まで本工法を知らなかったので、知名度をもっと上げていただきたいというのが一番の要望です。多くの施工業者さんが「こういう工法があるんだ」と認知できるよう、ぜひ発信を強化していただければと思います。